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F棟ロビーにあるワニの化石はレプリカです。本物の化石から型をとって樹脂で成型し、油絵の具とアクリル絵の具で彩色してあります。 上顎(あご)のレプリカはアクリルケースの中に納められているので触れませんが、下顎部のレプリカはむき出しで展示してあるので、そっと触ってみることができます。 |
マチカネワニは大阪大学のマスコットとして、様々なところで活躍しています。右の図は宇宙地球科学専攻のマスコットです。 |
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また、豊中市のマスコットにもなっており、マンホールの蓋にもマチカネワニが登場しています(右図)。このようなカラフルなマンホールも存在しますので、豊中市内を歩く時には、ぜひ探してみてください。 |
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| 1964年(昭和40年)5月に,大阪大学豊中キャンパスの理学部周辺に露出する新生代・更新世中期の
地層(大阪層群カスリ火山灰層準、約40万年前)から骨化石が発見されました。これは、日本で発見されたワニ類の化石の第一号となりました。頭骨の長さが
1メートルを優に越え、ワニ類の中でも大型に属します。 ここに展示されているものは、下顎部化石のレプリカです。吻部の長い現生のワニである東南アジアのマレーガビアルやインドのインドガビアルと同様に、マ チカネワニも魚を食べていたと考えられます。しかし、歯はマレーガビアルやインドガビアルより太く、後方の歯はすき間なく並んでいて、食べ物を噛み砕く能 力があった可能性が高いことから、魚以外の動物も食べていたかもしれません。 全身骨格化石は大阪大学総合学術博物館に保存されており、頭骨化石と全身骨格化石レプリカが常設展示されています。 |
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| 現在生息しているワニ類は、クロコダイル科、アリゲーター科、ガビアル科の、3つのグループに分けられ、
そのほとんどが熱帯や亜熱帯の地域にすんでいます。しかし、マチカネワニの化石が含まれていた地層から発見された花粉化石の分析によると、当時の気候は
もっと涼しい温帯型の気候であったと考えられ、マチカネワニは温帯型のめずらしいワニであると言えます。 1965年に,小畠信夫氏らによる論文の中で、亀井節夫・松本英二両氏は,発掘されたワニをクロコダイル科のマレーガビアル属の新種と考え,産地の名前 をとって,トミストマ・マチカネンセ(Tomistoma machikanense)と命名しました。それ以降「マチカネワニ」と呼ばれるようになりました。マレーガビアル属とマチカネワニの類似点として、鼻骨 が外鼻孔まで届いていないことや上顎の歯式が同じ(前上顎歯5本、上顎歯16本)であることなどが指摘されています。しかし、前から7番目の上顎歯が非常 に大きく、これは他のワニ類に見られないマチカネワニ固有の特徴です。 その後、青木良輔氏によって再研究され、1983年の論文ではマレーガビアル属ではなく新しい属のワニであることが示され、トヨタマヒメイア・マチカネ ンシス(Toyotamaphimeia machikanensis)と再命名されました。この属名は、古事記に出てくるワニの化身とされる豊玉姫から名付けられたものです。青木氏によれば、下 顎の後方にある骨(関節骨後突起)が分類学的に重要であり、マチカネワニのこの骨は、マレーガビアル属よりもワニ属に近いことを指摘しました。マチカネワ ニがマレーガビアル属とワニ属のどちらに属すかは今後の研究による解明が待たれるところです。 (解説監修・小林快次) |
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